雑草と一緒に色々な花が芽を出している。こぼれた種からのものだろう。
夫は気になるらしく、すぐ草取りをする。だが、雑草と花の区別がつかないようで、
私が残して欲しいと思っているものまで なくなっていることがある。
例によって喧嘩が始まる。
「あそこに生えてた○○草は? 抜いた?」
「いや何も 雑草しか抜いてない。」
そんなはずはない。クレマチスのつるさえも 枯れて絡まってたからと、取り除いたりした。
いま芽を出したばかりの葉っぱの形状を、見分けるなど無理なことだ。
そんなに大事なら札を立てておけとか、自分で先に草を取っておけとか言う。
どうしてそんなに雑草が気になるんだろう?
私は少しぐらいは、あった方が落ち着く。
去年の初夏のころ、ビオラとパンジー種を採り 写真も撮って番号を付けて袋に入れておいた。
天気が良かったので、もう少しよく乾燥させようと縁台の上に袋を並べた。
その上に支柱を2本置いて 風で飛ばないように押さえていた。
何も知らず外から帰った夫は、支柱を出しっぱなしにしてると思い片付けてしまった。
私が気付いたのは、風が袋を飛ばし種をまき散らした後だった。
確かに袋は雑然とおいてあったが、頼みもしないことをされ これまでしてきたことが無駄になった。
この時もひと悶着あったが、こぼれて混じった種を集めた。
自分は根に持たない性格だと思っていたが、そうでもないようだ。
この件は、その後「お父さんがあの時飛ばして撒けた種が…」と何度も蒸し返される。
結局ミックスの種は、蒔いて芽が出ても花が咲くまでその色は わからない。
せっかく写真を撮ったり、番号をつけたりしたのに。
あの時の種から育った苗に花が咲いた。黄色 白 紫 ピンク など。
その中に去年種を採った覚えのない もちろん写真にもないものが、あった。
考えられるのは、周りにも何種類か植えてあったのが風や昆虫によって交配したのかも。
思いがけず発見。実生栽培の楽しみだ。
あるいは、種まき用土に混じっていたのかもしれない。
特別美しいわけでもなく、他の苗より小さいこの花が気になる。
これからドンドン大きくなってたくさんの花を咲かせるのだろう。
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