日なたでじっとしている疲れたトンボ、プランターの中でみつけたカマキリ。
もう残り時間の少ない昆虫たち。
動作の遅くなった虫を見ながら、自分のようだと思った。
昔まだ子どもが小さかった頃、スズムシを飼っていた。
晩秋スズムシは、だんだん数も少なくなり(共食いしたり、死んだり)
羽もボロボロで、鳴き声も弱弱しく、それでも羽をこすり合わせて音を出す。
朝起きて、飼育ケースを覗きかすかに動くのを見て安心したり…
時にはコタツの中に入れたりもした。
最後の1匹が、動かなくなりケースの中の死骸やナスを取りだす時
息子は、「かわいそうだ。どうして死んでしまうの?」と言った。
生き物だから仕方がないのと答えた気がする。


昨日の朝の、初霜で庭は一変してしまった。
プランターの花などは片付けて植え替えようと思っていたのに。
見るも無残な有様。変色してしまった葉。
ベゴニアやコリウスは、仕方がないが前日まではきれいだったのにと言い訳をする。
もう手遅れ。
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