庭先で、アマガエルを見つけた。可愛らしい。
思わず「そこにいたの?」と声をかけたい気分。
庭の野菜や草木の葉の上や根元でもよく見かける。
散水栓のカバーを開けた時に水道の蛇口の上に乗ってたりもする。
私はカエルが好きだ。雨の前後に聞こえてくる鳴き声も。
夫は好きではないようだ。見つけると、掴んで道路や田んぼへ放り投げる。
理解に苦しむ。ここは田んぼも近い。
毎年田植えの終わった頃に、毎晩聞こえてくる蛙の鳴き声がうるさいと言う。
のどかで平和な気持ちになり、子守唄より効果があると思うのは私だけだろうか?
子供の頃よく見かけたのは、アカガエルやトノサマガエルだった。
ビッキと呼んでいた。捕まえて遊んだりした。
今よく目にするのは、小さな可愛いアマガエルばかり。
アカガエルよりもっと大きいガマガエルを、フッタ と呼んでいた。
検索してもなかったので、あの呼び方は私の育ったところでの呼び名だったのかもしれない。
フッタ は、あまり遭遇することのない大きくて気持ち悪い存在だった。
それから月日が流れ、結婚して庭の草取りをしている時フッタと遭遇した。
一瞬息が止まりそうなくらい驚いた。相手も同じだったのかもしれない。
グロテスクで重そうな体をのそのそと動かした。私もその場を離れた。
その後も何度か遇った。
春先に枯れ葉の吹き溜まりの下で冬眠していたのを起こしてしまったことがある。
動かなかったので、また枯れ葉をかけた。
またあるときは雨の夜庭で、夫が柔らかい何かに躓いたと言っているので、見るとガマガエルだった。
さすがに夫も大きく重いし気持ち悪いので、掴んで放り投げはしなかった。
だが、夜は昼より動きはいいようだ。すぐいなくなった。
見つけると驚きと気持ち悪さで手が止まってしまうのだが、その存在感はあった。
我が家の庭に住み着き確かに生きていた。
確かめたわけではないが鳴き声もあの フッタ だなと思う時があった。
3.11 で、犠牲になったと思う。冬眠中でそのまま長い眠りに付いたことだろう。
ヒキガエルにこんなに何度も遇った人もそうたくさんはいないだろう。
この先遇うだろうか?
カエルに腰痛はないのかしら?
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