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千の風になって

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終活

東日本大震災から10年 鎮魂の祈りの日。

朝から明るいいい天気だった。

海も静かで美しかった。

津波で犠牲になった両親の墓参りに行ってきた。

偶然 墓地で弟夫婦と妹夫婦と一緒になった。妹とは昨日電話で午前中にと話していた。

3組が同時刻に来て、亡き両親も喜んでいたかもしれない。

兄弟仲良くと母が言っている気がした。

お墓は、正直好きではないが安心というか すっきり落ち着いた気分で帰って来た。

いつまでこうして墓参りができるだろうか?

墓じまいについて考える事がある。実家の墓は弟や甥達が守っていくだろう。

問題はうちのお墓だ。ここに引っ越してからも、お墓はそのままにしている。

震災前に住んでいた町には年に数回お墓参りに行くくらいだ。

義両親それぞれの命日と春と秋の彼岸とお盆と墓掃除の時だ。

最初のころは帰るという感じだったが、もう帰るではなく出かけて行くになっている。

車で30分程だが、この先運転出来なくなったときのことを考える。

墓参りに行かず 維持管理もせず 荒れた状態にしておくことは避けたい。

息子がいるが、離れて暮らしていて結婚もしてない。

私たちが死んだあと お墓を残し迷惑を掛けたくない。

ご先祖様を粗末にするようで申し訳ないが、夫の親族にも相談しなければならない。

でも 体も自由に動き、頭も冷静に判断ができるうちにと思ってしまう。

ずっと昔何かの本で(確かではないが) 遊牧民は埋葬してその上に石を並べ置き、

墓の標識を置かない。その痕跡を残さない。

石などは自然にずれ割れて散らばり埋もれてしまう。

若いころシルクロードに憧れた。もし自分が、旅の途中で死んで埋葬されたら 上に置かれた石は

疲れた旅人の腰掛になったらいいなと思ったこともある。

夫は樹木葬や散骨はいやだという。

私は願わくば樹木葬でと思っている。

形はどうでも、魂は千の風になって自由に吹き渡りたい。

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