昨日は、経過観察のため、I市の病院( 乳腺外科 )へ行って来た。
今の所私は、乳がんの手術もしてないし、乳がんとも言われてはいない。
初めて、乳がん検診で引っかかってから20年以上になる。
その集団検診の視触診の後、病院への紹介状を書いてもらった時は、
先の事を考えると目の前が真っ暗になったような気がした。
せめて子供が大きくなるまで、なんとか元気でいたいと切実に願った。
幸いその時は、異常なしでホッと一安心したものだ。
それから2回ほどは、検診の時は異常なしで無事に済んだ。
だが検診から一月ほど経ってから1枚のはがきが届いた。
複数の医師による画像読影により石灰化が疑われるので、精密検査を受けるようにとのこと。
心配で眠れず何も手につかないので、すぐ紹介されたS市の病院に予約を入れてもらった。
精密検査は、マンモグラフィー、超音波検査、細胞診、など。
その後も、ひと月後、二ヶ月後、三ヶ月後、半年後、一年後と、遠いS市の病院に、汽車を乗り継ぎ通った。
変化もなく、仮にがん化するとしても何年もかかるとのことで少し安心した。
翌年受けた住民検診で、やっぱり引っかかった。
これまでの経緯を話すと、「S市は、遠いので近いI市の病院にも優秀な先生がいらっしゃるので、そちらに紹介状を書きましょう。」と言われた。
それからは、毎年 I市のその病院に経過観察に行っている。
三年前に行った時、担当医が「これくらいなら、住民検診でも大丈夫だと思います。」
そう言われたので、翌年は住民検診の乳がん検診を受けた。
結果、要精密検査のハガキが、届いた。
担当医は、「厳しい人に当たったんだね。」と言っていた。
次回の予約をどうするかと聞かれ、二度手間になるのでお願いしたいと言うと、
「では、二年後に。」
その二年後が、昨日だったのだ。
毎年受けていた検査の間が空いたわけだが、自分では別に変わったこともなかった。
でも、いつものことだが予約の日が近くなると憂鬱になる。かなりのストレスだ。
マンモグラフィーやエコー検査の技師の手が止まったり、見直したりすると、
何かあったのではと不安になる。
小さなことも見逃すまいと真剣に仕事をしている人と、
悪いところは見つかりませんようにと願う自分。何かおかしい。
以前マンモグラフィーの待合室で、隣に座った方に話しかけられた事がある。
その方は、検診はいつも受けていたのに、場所が悪くて映っていなくて発見できず、ご自分で
気付いて病院へ来て、手術を受けて5年目だと言われた。
「今日、先生に何と言われるか心配 でも車で来たの。運転できないような宣告をされたら、
帰りはタクシーでと思って。」
それを聞いて、下手な励ましも言えず困った。
ここで待っている人は、それぞれ違っても不安な気持ちを持つ仲間なのかなと思ったりした。
担当医に、「ますますこの状況なら、ここに来なくとも大丈夫だと思います。」と
言われたので、次回の予約は取らず「引っかかったらまた来ますので、よろしく。」と答えた。
駐車券を入れて駐車場を出る時、もうここへ来ることがないよう願った。
行く時と帰りの気分は全然違う。スーパーへ寄って多めの買い物をして帰ってきた。
今月の問題が一つ片付いた。
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