断捨離がなかなか進まない。春になり暖かくなったらなどと先延ばしにしている。
簡単に捨てれない。特に編んでもらったセーター,縫ってもらった服など。
東日本大震災の時 着の身着のままで避難したのにいつの間にかたくさんの衣類。
薄暗く寒さに震えていたあの体育館。土足の床の上で何日か過ごした。
水や食料が届き、支援物資も少しつづ増えていった。何日後かには、下着や靴下、衣類も貰えた。
何もない自分たちには何でも有難かった。
数日して やっと連絡がとれて私たちが生きていることが分かり、避難所に訪ねてきた妹夫婦。
差し入れの料理や缶詰を持って来た。帰り掛けに着ていた服を脱いで私に着せて帰った。
ガソリンスタンドに並んで何度も来てくれた。
3月のあの日が近くなると、テレビは震災関連の番組が増える。
あの時は多少体に合わなくとも何でも有り難いと思ったのに、今は穴が開いているわけでもなく擦り切れてるわけでもない衣類を捨てようとしている。
勿論私はケチだから、そのまま捨てはしない。
ウエスとして使うため、カットして置いている。これが結構たまっている。
クッキングヒーターに飛び散った汚れやフライパンの油などサッと拭いて惜しげもなく捨てられる。
ペーパーより吸水力もあるようだ。
かかとの薄くなったり ゴムの伸びた靴下は、サッシのレールを拭くときに。
物を捨てるということは、無駄にするということ。
そのためにお金も時間も使ってきているわけだから、もったいない もったいない。
今あるものは 仕方がないが、これからは 捨てるものを買わないこと 物を増やさないこと。
ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領の言葉に感銘を受けた。
貧乏な人とは 少ししか持ってない人ではなく、無限の欲があり いくらあっても
満足しない人のことだ
今 明るい暖かい部屋の布団の上で私は幸せだ。これが当たり前でないことも知っている。
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